
歯科ドックとは、歯周病の検査(ポケット検査)・パノラマレントゲン・視診検診の保険適応の基本検査に加えて、口臭測定・唾液検査・顕微鏡検査の精密検査を行い、現在のお口の状態とこれから起こりうるリスク(影響)を診断する事のできる「お口の検査パック」です。患者さまが一生涯を自分の歯で快適に食事ができるよう、生活習慣(ライフスタイル)のアドバイスをさせていただきます。
※初診時には別途保険費用がかかります。
一般的な歯科治療は、痛みを取り除き、失った歯の機能を回復させることが中心でした。そのため、保険診療の基本検査では虫歯や歯周病などの現状の把握しかできません。患者さまそれぞれのお口の状態(細菌の数・唾液の分泌量・口臭の成分など)を詳しく知るには精密検査が必要になります。精密検査で測定した結果を基に患者さまそれぞれのお口の状態あった治療や予防を行います。
一生涯にわたって「自分の歯で快適な食事をし、健康を保ち続ける」ためには、あなたの歯が将来どうなるかを精密検査で判断し、適した予防を行う必要があります。
口腔の2大疾患と言われる、「虫歯」そして「歯周病」は、歯を失う原因の大半を占めています。
特に歯周病においては多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。
歯の健康を守ることは全身の健康を守ることにもつながります。
お口の状態に不安がある方やしっかり予防したい方は、「歯科ドック」の受診をオススメしております。
歯科ドックでは、3日間かけて検査を行います。まず保険診療の基本検査(パノラマレントゲン・視診検査・歯周病検査)を行ったのち、3種類の精密検査(口臭測定・顕微鏡検査・唾液検査)を行います。
まずは、患者さまが気になるお口の状態や、生活習慣などについてカウンセリングさせていただきます。
見た目ではわからない位置にできている虫歯や、歯ぐきの中にもぐっている親知らずの位置、あごの神経や血管の位置などを確認します。また歯を支えている骨(歯槽骨)の状態なども検査します。
拡大鏡やレーザー装置などを使い、レントゲン写真では再現できない歯ぐきの色や状態、虫歯や歯並びなどを歯科医師の目で見させてただき、お口の中の状態をご説明させていただきます。
目盛りのついた器具を使って、歯と歯ぐきの境目にある溝の深さを計り、出血がある部位の確認、プラーク(歯垢)の付着度合い、歯の動揺度合いを検査します。 ※保険診療の検査は、保険診療費が別途かかります。
口臭の主な原因である3大要素ガス「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」を分離し、それぞれの濃度を測定します。
口臭を発生させるのはお口の中に棲息する細菌の活動によるもので、オーラルクロマを使っての口臭の成分を分析することによって原因をつきとめていきます。
口腔内には500~700種類の細菌が生息しています。 こうした細菌が 歯周病や虫歯 といった歯を失う原因となっているのです。顕微鏡検査を行うことにより、口腔内にいている細菌の種類や量などを観察し、患者様にあった治療を行います。
唾液検査は患者様ご自身の虫歯に対する抵抗力を明確に知ることが出来ます。唾液の性質は一人ひとり異なり、お口の中細菌の数や唾液の分泌量や質によって問題がある人もいます。
当院では検査結果を細かく分析しながら科学的根拠に基づいた予防を行うことができます。食生活の内容、お口の中の状態などを数値化し、今後の予防プランを立てます。
基本検査と精密検査をもとに結果をご報告し、患者様一人ひとりに適した予防をご説明します。
将来起こりうる影響(リスク)を考えながら、患者さまが一生涯、自分の歯で快適に食事ができるようライフスタイル(生活習慣)のアドバイスをさせていただきます。
※治療が必要と判断させていただいた場合には、今後の治療計画をご提案します。